[Webマール]

(2025/05/23)

インテグラルが不動産ファンド事業に参入――バリューアッド運用とPEとのシナジーに注力

中原健佑(インテグラル・リアルエステート 代表取締役パートナー)
中井宏典(同 代表取締役パートナー)
江村峻徳(同 代表取締役パートナー)
住谷智宏(同 代表取締役パートナー)
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左から中井宏典氏、江村峻徳氏、中原健佑氏、住谷智宏氏

左から中井宏典氏、江村峻徳氏、中原健佑氏、住谷智宏氏

PEファンドのインテグラルは2024年9月、不動産ファンド事業を手掛ける新会社インテグラル・リアルエステートを設立した。
インテグラルではPEを軸に不動産、インフラ、プライベートクレジット、グロース投資などへアセットクラスを拡大させていく方針を打ち出しており、不動産ファンド事業はその最初の取り組みとなる。
インテグラル・リアルエステートの創業メンバーで代表取締役パートナーを務める中原健佑氏、中井宏典氏、江村峻徳氏、住谷智宏氏に不動産ファンド事業参入の目的と今後の展望を聞いた。
不動産ファンド進出の狙い

―― インテグラルが不動産ファンド事業に参入した背景を教えて下さい。

中原  「インテグラルでは創業以来、日本の産業界の方々がより一層PEファンドを活用しやすくなるように活動を続けてきましたが、さらに貢献できる領域を広げるうえでは、不動産やインフラ、グロースキャピタル、クレジットの投資にも意義があると考え研究を進めてきました。



■中原 健佑(なかはら・けんすけ)
慶應義塾大学経済学部卒。
2008年より一貫して不動産投資およびファンド業界に従事。キャリアの初期にはオリックス株式会社にて不動産金融ビジネスに従事。その後、シンガポール最大手の不動産デベロッパーであるキャピタランド、英国大手資産運用会社M&G Real Estate、アジア最大級の不動産ファンドPhoenix Property Investorsにて、組織の立ち上げや日本国内の事業拡大に貢献。CoreおよびOpportunistic投資において、住宅、オフィス、商業施設、物流施設など幅広いアセットタイプで多数のプロジェクトを成功に導いてきた。

■中井 宏典(なかい・ひろのり)
早稲田大学法学部卒。
2006年より一貫して不動産投資業界に従事。国内大手デベロッパー、上場REIT運用会社、外資系不動産投資ファンドと各業界におけるメジャー企業においてアクイジションチームをリードし、キャリアにおいて累計約7,000億円を超える物件取得を実行。特に物流・インダストリアルセクターに対する知見が深く、事業会社へのCRE戦略提案を通じた経営課題へのソリューションを提供することで物件取得を成功に導いてきた経験を多数有する。

■江村 峻徳(えむら・たかのり)
ネブラスカ大学カーニー校政治学専攻卒。
2008年より一貫して不動産投資ファンド会社にて勤務し、米国州年金トップ5のパフォーマンスを有する大手州年金傘下のミリア・レジデンシャルにて、2020年以降、統括投資責任者として賃貸住宅への投資事業を率いて事業拡大に貢献した。それ以前はイデラキャピタルマネジメント等にて北海道トマム所在の複合スキーリゾートの取得をはじめ、住宅、事務所、店舗、ホテルといった様々なアセットクラスの取得から運用に携わってきた。

■住谷 智宏(すみや・ともひろ)
慶應義塾大学大学院理工学研究科卒。
2010年より不動産投資ファンド・投資銀行会社にて勤務し、直近では2015年より世界最大級の不動産投資ファンド会社であるブラックストーンにて、日本国内において累計約2兆円規模の不動産取得と累計約1兆円規模の売却を実現。住宅、事務所、店舗、物流施設、ホテル、データセンターといった様々なアセットクラスの取得から運用、売却業務に携わり、ブラックストーンにおける日本国内の事業拡大とプレゼンス向上に貢献。 それ以前は大和証券SMBC(現大和証券)にてREIT・不動産セクターカバレッジの株式アナリスト業務を経験。

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