[M&Aの現場から]
2018年2月特大号 280号
(2018/01/19)
ミーミルは、川口荘史氏が中心となって2017年1月に設立された各領域のエキスパートによる新規事業創出、M&Aなどの支援を行う目的で設立された。社名の「ミーミル」は、受け継がれ進化する文化的情報因子「ミーム」と、北欧神話の神「ミーミル」を由来としてつけられた。
川口氏は、1980年生まれ。東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻を修了(理学博士)後、UBS証券に入社。投資銀行本部M&Aチーム、テクノロジーチームで製薬業界、エネルギー業界、大手電機会社など多様な業界の国内統合案件、海外企業買収案件、LBO案件等に従事。その後、複数のベンチャーの創業に参画し、ファイナンスや新規事業の立ち上げに従事した後、ミーミルを立ち上げた。
スタッフは、共同創業者で大手総合人材サービス企業出身の守屋俊史取締役のほか投資銀行出身者、起業・新規事業経験者など約10人。
10月16日には、各領域の選ばれたエキスパートが企業の新規事業創出やM&A、そのための業界調査などを支援する「エキスパートリサーチ」(https://expert-research-mimir.com/)のサービスをスタートさせている。
「私自身のキャリアは、バイオ系研究者からスタートしたのですが、当時はヒトゲノムが解読され研究と産業界との接点も見えてきた時代。事業にも興味をもち、投資銀行に身を置いた後、事業立ち上げ・起業という具合に異なる領域を5年程度ずつ経験してきました。自分自身が複数の領域での専門的知見を獲得する経験を通じ、異なる領域の知見を組み合わせることで事業の可能性が広がり、価値創出の効率性が高まることを肌で感じてきました。M&Aや新規事業開発においても、そのように自分の知見のない業界の有識者の知見を活用することは非常に効果的だと思っています。
一方でこうした外部の有識者を見つけ出すのは簡単ではありません。多くの場合は、
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[M&Aデータファイル]