[マールレポート ~企業ケーススタディ~]

2016年5月号 259号

(2016/04/15)

辺見会長、前田社長が語る「イトキンの再生・成長戦略」

  • A,B,EXコース

アパレル業界の名門企業

左から辺見 芳弘氏、前田 和久氏  アパレル業界大手のイトキンは、インテグラルが運営する「インテグラル2号投資事業有限責任組合」の出資によって、経営再建を進めることになった。2016年2月、ファンドが約45億円でイトキンによる第三者割当増資を引き受けたほか、創業家からの株式買い取りが行われ、約98%の議決権を取得。買収総額は負債も含めて約165億円になる。

  イトキンは、1950年に故・辻村金五氏が大阪・船場に「糸金商店」を立ち上げたのが始まり。非上場のオーナー企業で、これまで辻村一族が経営に当たってきた。今回社長を退任した辻村章夫氏は、イトキン創業者である金五氏の次男。章夫氏の前の社長を務めた浩一氏は章夫氏の兄であり、辻村金五氏の長男である。

  「クリスチャン オジャール」、「ヒロコ コシノ」など数多くの海外ライセンスブランドや国内有望ブランドを日本市場で育成してきた名門企業と言ってもいい同社だが、1997年1月期に1582億4100万円を売り上げたのがピークだった。直近の15年1月期の売上高は952億5900万円にまで減少し、最終損益も56億円の赤字で、4期連続の赤字決算という状態に陥っていた。

この記事は、Aコース会員、Bコース会員、EXコース会員限定です

マールオンライン会員の方はログインして下さい。ご登録がまだの方は会員登録して下さい。

バックナンバー

おすすめ記事

スキルアップ講座 M&A用語 マールオンライン コンテンツ一覧 MARR Online 活用ガイド

アクセスランキング