上場企業の事業再編が活発化してきている。1-9月期でみると、事業や会社の「買い」(合併、買収、事業譲受)は678件で、前年同期比22.8%の大幅増加となった。同期間で最多だった2006年の620件を上回り、最多を更新した。他方で、事業や子会社の「売り」(カーブアウト系:事業売却、子会社売却)は303件、11.4%増加したものの、「買い」の勢いと比較すると伸び悩みの感は否めない。「買い」と「売り」の合計は981件となり、これまで最多だった2006年の942件をようやく上回った。事業構造改革待ったなしの中で、上場企業の「売り」の動きが本格化するか注目される。 2024年1-9月の動き