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(2023/06/15)

サーチファンドは日本に根付くか

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 「サーチファンド」という投資の仕組みが注目されている。

 「サーチファンド」とは、経営者になる意欲のある者(主として若い起業家。「サーチャー」という)が、買収対象会社を探索(サーチ)し、投資家から資金を集めて企業を買収し、企業価値を向上させて売却のキャピタルゲインを獲得する投資モデル、又はその投資資金を提供するファンドをいう。
 
 もともとサーチファンドの仕組みは、1984年に米国で生まれ、その後、世界中に広がったと言われている。


 日本初のサーチファンドは、経営コンサルティングのフィールドマネージメント(東京)グループのフィールドマネージメント・グロースパートナーズ(FMGP、同)が2014年10月に設立した「FMGP1号投資事業有限責任組合(同)」だ。同ファンドは、1号案件として、ヨガスタジオ「ヨギー」運営のロハスインターナショナル(同)に投資した。既存株主から約89%の株式を取得し、FMPGの伊藤公健代表取締役が取締役に就いて、ハンズオンで経営支援した。ロハスインターナショナルは2018年に社名を「ヨギー」に変更し、2020年にはオンラインサービス「yoggy air(ヨギー・エアー)」を開始した。現在は、Founderが代表取締役社長を務め、従業員数は100人を超えている模様。

 近年は、事業承継の手法として、ファンドが複数立ち上がり、投資案件も増加傾向にある。


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