自社がスタートアップに対してどれだけフレンドリーか、あるいはスタートアップエコシステムにおいて重要な役割を果たしているか――。その「度合い」を見える化する仕組みとして経団連が大企業に対して「
スタートアップフレンドリースコアリング」の仕組みを作り、その活用を呼び掛けている(注)。制度を設計し、現在も普及等に中核的に関与しているのは、早稲田大学ビジネススクール教授の入山章栄氏だ。スタートアップフレンドリースコアリングの取り組みの狙い、スタートアップM&Aに関する考え方を聞いた。
■入山 章栄(いりやま・あきえ)
慶應義塾大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科修士課程修了。三菱総合研究所を経て2008年に米ピッツバーグ大学経営大学院よりPh.D.を取得。同年より米ニューヨーク州立大学バッファロー校ビジネススクール助教授。2019年4月より現職。著書に『世界の経営学者はいま何を考えているのか』(英治出版)、『ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学』(日経BP)、『世界標準の経営理論』(ダイヤモンド社)ほか。