[編集部から]

2025年10月号 372号

(2025/09/09)

次号予告と編集後記(2025年10月号)

次号予告

2025年11月号
特集:LBOファイナンス座談会
2025年10月9日 マールオンライン上のリリース 
2025年10月15日 発売
※内容は変更されることがあります。タイトルは仮題です。

編集後記

第19回「M&Aフォーラム賞」の各賞が決定しました。M&Aフォーラムでは、M&Aフォーラム賞選考委員会(委員長:岩田一政日本経済研究センター理事長)のもと、毎年厳正な審査が行われており、2025年9月3日に開催された同委員会で表彰作品が決定され、各賞受賞作品の筆者の喜びの声が聞こえてきています。
M&Aフォーラムは、2006年度に「M&Aフォーラム賞」を創設しました。M&Aに関わる著書、研究論文が対象で、経済専門誌、総合雑誌、各種機関誌等に掲載された論文も対象としています。今年度(2024年度)が19回目の募集となる歴史ある賞で、これまでに質の高い、数多くの著書・論文のご応募をいただき、延べ70作品に対して表彰を行ってきました。
これまでの「正賞」受賞作品は以下の通りです。

年度「正賞」受賞作品筆者(敬称略)
2006年度第1回M&Aと株価井上 光太郎、加藤 英明
2007年度第2回日本のM&A 企業統治・組織効率・企業価値へのインパクト宮島 英昭
2008年度第3回M&A国富論 「良い会社買収」とはどういうことか岩井 克人、佐藤 孝弘
2009年度第4回暖簾の会計山内 暁
2010年度第5回企業価値向上の事業投資戦略 ~成長性とリスクを可視化する定量的アプローチ~太田 洋子、張替 一彰、小西 健一郎
2011年度第6回ステークホルダー 小説 事業再生への途堀内 秀晃
2012年度第7回友好的買収の場面における取締役に対する規律白井 正和
2013年度第8回スポンサー企業のケイパビリティと企業再生M&Aの成果芦澤 美智子
2014年度第9回海外企業買収 失敗の本質 戦略的アプローチ松本 茂
2015年度第10回M&Aにおける第三者委員会の理論と実務白井 正和、仁科 秀隆、岡 俊子
2016年度第11回日本の公開買付け -制度と実証田中 亘
2017年度第12回IFRS任意適用がM&Aの収益性へ与える影響天野 良明
2018年度第13回中小企業買収の法務-事業承継型M&A・ベンチャーM&A柴田 堅太郎
2019年度第14回労働者保護とM&Aのパフォーマンス ―国際比較分析―岩崎 康大、池田 直史、井上 光太郎
2020年度第15回M&A失敗の本質人見 健
2021年度第16回日本のマネジメント・バイアウト 機能と成果の実証分析川本 真哉
バリュエーションの理論と実務鈴木 一功、田中 亘
2022年度第17回ストーリーで理解するカーブアウトM&Aの法務柴田 堅太郎、中田 裕人
2023年度第18回敵対的買収とアクティビスト太田 洋
2024年度第19回アクティビストと企業支配権市場
日本企業に変革と再編を迫るマーケットの猛威
大熊 将八

受賞作品のタイトルを第1回から追っていくと、わずか20年弱の間ではありますが、日本におけるその時々のマーケットの動向と変化、それに伴うM&Aの発展の歴史が見えてきます。昨年度来、「アクティビスト」に関する書籍の受賞が続いています。来年度はどういった作品が正賞をとるのか、今から楽しみです。(優)

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