[Webインタビュー]

(2023/05/18)

【第158回】【エニトグループ】ベインキャピタルが投資先のマッチングアプリ運営会社2社を統括する持株会社を設立した狙い

――「with」、「Omiai」を傘下にさらなる業界再編へ動く

小野澤 香澄(エニトグループ 代表取締役 グループCEO)
西 直史(ベインキャピタル・プライベート・エクイティ・ジャパン・LLC パートナー)
  • A,B,C,EXコース
小野澤香澄・エニトグループ 代表取締役 グループCEO(左)と西直史・ベインキャピタル・プライベート・エクイティ・ジャパン・LLC パートナー

小野澤香澄・エニトグループ 代表取締役 グループCEO(左)と西直史・ベインキャピタル・プライベート・エクイティ・ジャパン・LLC パートナー


エニトグループ誕生までのスキーム

―― 男女の出会いをサポートするマッチングアプリ「with」を運営するwith社と「Omiai」を運営するOmiai社が、2023年3月にホールディングス経営体制に移行し、withとOmiaiの運営を行う「エニトグループ」が誕生しました。

 今回の持株会社化は、ベインキャピタルの投資先である2社を“マッチング”させた形になります。まず、西さんから、エニトグループ誕生までのスキームについて詳しくご説明いただけますか。

西 「エニトグループ誕生までのスキームについては、下図のように『イグニスの非公開化と組織再編によるwithのスピンオフ』と、『ネットマーケティング(N/M)の非公開化と組織再編』という2つのプロセスによって進められました。

 第一のイグニスの非公開化とwithのスピンオフについては、まずイグニスの創業者とベインキャピタルによるMBOを通じて当時東証マザーズ市場に上場していたイグニスを2021年に非公開化しました。その後、2022年3月にマッチングアプリ事業を営むwithをイグニスからスピンオフしました。





■小野澤 香澄(おのざわ・かすみ)
国際基督教大学卒業後、リクルートに入社。先端テクノロジー部署にて新規事業立ち上げを複数経験した後、全社新規事業コンペティション受賞。ゼクシィ縁結びの前身を開発。2013年、The Pokémon Company Internationalに転職し、シアトルにて事業開発に従事。2019年より、Tinder Japan&Taiwanの代表として同ビジネスの成長に貢献。2022年8月withの代表取締役CEO就任。2023年3月エニトグループの代表取締役グループCEOに就任。

■西 直史(にし・なおふみ)
東京大学教養学部学士、修士(国際関係論専攻)。スタンフォード大学経営学修士。2004年4月マッキンゼー・アンド・カンパニー入社。マッキンゼー・アンド・カンパニーの東京、フランクフルト事務所にて、主に製造業、ハイテク・通信を中心とする企業に対してグローバル戦略立案、業務改善をはじめとする様々なテーマでのコンサルティングに従事。07年5月ベインキャピタル・プライベート・エクイティ・ジャパン・LLC(旧ベインキャピタル・アジア・LLC)入社。マッキンゼー・アンド・カンパニーの東京及びフランクフルトオフィスでメディア、通信、ハイテク、製造業等の企業へのコンサルティングに従事。2007年ベインキャピタルに参画。ベインキャピタルでは日本におけるテクノロジー・メディア・通信、ビジネスサービス、消費財・小売りセクター及びグロース投資の責任者としてマクロミル、Works Human Intelligence、ヘイ(現Stores)、日本セーフティー等への投資を主導。

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