[【クロスボーダーM&A】ベトナム投資の基礎知識 [ベトナムマーケット概要](ワールディング)]

(2022/11/07)

ベトナムの暗号資産業界

――世界145カ国・地域中2年連続1位

谷口 正俊(株式会社ワールディング 代表取締役社長)
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 米ブロックチェーン分析企業のChainalysisが2022年9月に発表した「世界の暗号資産普及指数(Global Cryptocurrency Adoption Index=GCAI)」によると、暗号資産の普及度について、世界145カ国・地域の中で、ベトナムが1位となっている。GCAIは2年前から発表されており、ベトナムは、初年度の順位は10位だったものの、昨年から2年続けてトップという結果となった。

 Chainalysisが発表した、2020年にビットコイン取引による利益額のトップ25の中にもベトナムは13位に位置し、アジアでは中国、日本、韓国に次ぎ4位となっている。

 また、調査会社Statistaによる2020年の調査結果によると、暗号通貨を使用または所有していると答えた人の割合は21%であり、この数値はナイジェリア(32%)に次ぐ2番手である。

 ベトナムでは現在、暗号資産を用いた決済は認められていない。金融分野の行政処分に関する政令(第96号/2014/ND-CP)では、違法な決済手段(暗号資産を含む)の発行・供給・使用に対し、1億5000万~2億VND(約70万~93万円)の罰金を科すと規定されている。


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TEL:03-5361-6455

■筆者プロフィール
谷口正俊(たにぐち まさとし)
1973年イタリア・ローマ生まれ。
早稲田大学商学部卒業後、(株)ベネッセコーポレーション入社。
同社退社後、2000年7月「教育を通じてより良い世の中へ」と、教育関連企業(株)ウィル・シードを共同創業、代表取締役副社長就任。大手企業400社の人財育成支援及び、全国の小中学校に新しいタイプの体感型教育プログラムを提供。
同社副社長を退任後、2006年6月、(株)アクティブリッジの設立に参加。
7年に亘るベトナム事業展開の後、2013年3月、(株)ワールディングを設立。
日系企業のベトナム進出支援、ベトナム人材採用・育成事業を展開中。
日本とベトナムを往復する日々を送っている。

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