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[編集長インタビュー]

2019年10月号 300号

(2019/09/17)

令和時代に求められるM&A/PMIとは

~デジタル化、ソーシャル化で二者間の関係から多者間の世界へ昇華する

松江 英夫(デロイト トーマツ グループ CSO)
松江 英夫(まつえ・ひでお)

松江 英夫(まつえ・ひでお)

デロイト トーマツ グループ CSO
デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 執行役員 経営会議メンバー パートナー
デロイト トーマツ インスティテュート 代表
Deloitte M&Aコンサルティング Asia Pacific及びJapanリーダー
中央大学ビジネススクール 大学院戦略研究科 客員教授
事業構想大学院大学 客員教授
経済同友会幹事、国際戦略経営研究学会理事

持続的成長に向けた企業の成長戦略及びM&A、組織改革を中心に、クロスボーダーM&A、経営統合、持株会社化など業界及びグループの組織再編、グローバルガバナンス、海外子会社再編等の経営変革の案件に多数従事。日本のマーケットにおいてPMI専門部隊を最初に立ち上げ多くの実績を有する。
主な著書に「ポストM&A成功戦略」、「クロスボーダーM&A成功戦略」、「自己変革の経営戦略」(いずれもダイヤモンド社)など。ダイヤモンド・オンラインにて経営者との対談企画「持続的成長への挑戦:組織の自己変革力とは何か」、「長寿企業の秘密」を連載。フジテレビ系列報道番組「Live News α」金曜日担当解説者として出演。

1 平成時代のM&A/ PMIの振り返り

 PMI(ポスト・マージャー・インテグレーション)の浸透の経緯

-- 平成時代はM&A発展の歴史そのものであり、それを成功に導くためのPMIが脚光を浴びた時代でもありました。そこで、PMIコンサルティングの第一人者である松江英夫様に平成を振り返ってもらい、令和の時代を展望していただきます。まずは、平成の時代、PMIは日本企業にいつごろからどのように浸透していったのでしょうか。

 「平成の特に2000年以降の約20年間は、M&Aが企業戦略の選択肢として定着し始めた時代だったといえます。その中でも2000年から2010年についていえば、その前半は国内でM&Aそのものの認知度があがり、後半はPMIも含めて認知されていった時代でした。リーマンショックを経た2010年以降は海外にM&Aがシフトしていき経験が積み上がるなかで、会社を買うまでの話ではなく、買ったあとどうやって企業価値を上げていくかといった長い時間軸の話であることの理解が広がり、PMIの重要性が再認識された時代だったといえるでしょう」

2000年代初め 「PMI」は極めてニッチな分野だった

 「私がPMIに関する本を初めて出版したのは2003年(『経営統合戦略マネジメント』日本能率協会マネジメントセンター刊)でした。その頃、『PMI』という言葉は、システム統合の文脈ではかなり多く用いられていましたが、経営統合の文脈ではまだどちらかというとマイナーでした。世の中に出ていたPMIに関する本は翻訳本が多く、どちらかというと大きい会社同士が一緒になってオペレーションやシステムをどういうふうに統合するかというところをメインにし、かつ、日本よりも海外の事例を題材にしていたのがまさに2000年代初めの状況でした。私は日本でも経営統合の観点をなんらかの形で広めていきたいと考え、いろいろな企業を回りましたが、まず、PMIという言葉自体を知らない方が多い。かつ、統合は必要に迫られてやるもの、例えばシステムを統合する、名前を一つにする、そういう統合作業はやっているが、会社と会社が一緒になって、それをベースにどう価値を上げるかというところまではあまり考えていない、意識していないというケースが殆どでした。私はまさに経営レベルで会社が一体化していく、ここに着目したPMIが重要で、経営や組織、戦略などを念頭にPMIの意識を高めるべきだと考えていましたが、当時はそれほど取り上げられることもなく極めてニッチな分野だったのです」

2005年~ M&Aが話題性を呼び、一般化

 「その後、2005年、2006年くらいからM&Aそのものがブームになってきました。

日本企業のM&A マーケット別件数の推移

日本企業のM&A マーケット別金額の推移

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