日本で届け出の
TOBは1-11月期47件、買付金額合計は5兆5149億円と、2006年1年間の3兆2930億円を大きく上回り、過去最高を更新した。NTTによるNTTドコモの
完全子会社化(4兆2544億円)など、親子間の大型案件が金額を押し上げた。このまま推移すれば、年間6兆円に迫る。足元では、ニトリホールディングスによる対抗TOB提案を島忠が受け入れる日本初の事例がでてきた。2019年6月に「公正なM&Aの在り方に関する指針」が公表されて1年以上が経過した。同指針の公正性に対する考え方はTOB実務にも影響を与えている。これまでの動きと最近の動向をまとめた。
2020年1-11月の動き
1-11月期47件をデータ種別ごとに分類すると、