[Webマール]

(2024/06/05)

企業経営者のメンタリティが変わりつつある

――株主・会社への最善の選択を考えることは経営陣の義務

桂木 明夫(クロスポイント・アドバイザーズ 代表取締役社長)
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桂木氏
クロスポイント・アドバイザーズは日本産業パートナーズ(JIP)陣営による買収提案を受け入れ非上場化した東芝、ローランドディージー(DG)に対して対抗TOBを実施したブラザー工業のフィナンシャル・アドバイザー(FA)として名をはせた。クロスポイント・アドバイザーズの桂木明夫代表取締役社長に、今後の日本のM&A市場の見通し、TOB/MBOなどの近時の動向について、見解を語ってもらった。
海外からの投資が活発に

―― 現在の日本のM&A市場をどのように捉えていますか。

「日本のM&A市場については、事業承継問題が特に地方で顕著で後継者不足問題が生じています。また、日本の人口減少も大きな問題で、上場企業にとっては、国内市場だけでは成長が難しいため、国外への展開が必要とされています。国内では大企業を中心に企業収益は良好なので、これが企業買収や海外市場進出への投資につながる、という動きは今後も変わらないと思います。

 当社は、M&Aが主な業務の6割程度を占め、残りは第2種金融商品取引業者の免許に基づきファンド・プレースメントエージェント業務を行っています。ファンド・プレースメントのビジネスを通じて、



■桂木 明夫 (かつらぎ・あきお)
東京大学法学部卒、77年旧日本興業銀行入行。80年米国ペンシルバニア大学法学部大学院卒業。88年米国バンカース・トラスト銀行本社に入社。M&A、コーポレートファイナンス業務に従事。92年ゴールドマン・サックス東京支店及びゴールドマン・サックスNY本社に勤務。98年モルガン・スタンレーに入社。投資銀行部東京責任者として、事業法人及び金融法人グループを統括。01年9月リーマン・ブラザーズ入社、06年代表取締役社長。2010年1月クロスポイント・アドバイザーズを設立。

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