[M&Aの現場から]

2013年8月号 226号

(2013/07/15)

【フェムトグロースキャピタルLPS 】 アーリーステージのベンチャーに投資、ハンズオンで育てる

 磯崎 哲也(フェムトグロースキャピタルLPS ゼネラルパートナー)
 曽我 悠平(新生企業投資 ディレクター)
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磯崎哲也氏(右)、曽我悠平氏  フェムトグロースキャピタルLPS(リミテッド・パートナーシップ)は、2013年4月立ち上げられた総額約16億円のベンチャーファンド。公認会計士の磯崎哲也氏(磯崎哲也事務所代表)個人と、新生銀行のグループ会社である新生企業投資株式会社が50:50でLLP(有限責任事業組合)を組成し、ファンドの業務執行を行うGP(General Partner:無限責任組合員)を務める。

   投資対象はネットやIT領域の「アーリーステージ」(設立間もないシードの次のステージ)のベンチャー企業で、1社に数千万円から最大3億円(平均は1.5億円程度)を年間2、3社に対して投資、磯崎氏が社外取締役等としてベンチャーをサポートする。ファンドのLP(Limited Partner:有限責任組合員)出資者は、独立行政法人中小企業基盤整備機構、新生銀行、クレアシオン・キャピタルおよびインターリンクとなっている。

   「日本でも、ここ2年ほどベンチャーをやってみたいという人が急速に増えていますし、設立したばかりのシードステージの企業に対して数百万円から3000万円程度までの金額を投資してくれるベンチャーキャピタルやエンジェルといった企業や個人も以前に比べると格段に増えてきました。しかし、現在の日本のベンチャー界の問題は、その次のアーリーステージの段階で億円単位の投資をしてくれるところがまだ非常に少ないことです。逆に言えば、このアーリーステージのベンチャー企業に投資をするファンドはビジネスとしても大きなポテンシャルを秘めていると思い、新生企業投資をパートナーに立ち上げました」と、磯崎氏は語る。

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