[M&Aスクランブル]

(2014/06/04)

2013年からベンチャー関連案件が急増している意味

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 今年のM&A市場を見渡すと、件数全体では前年比20%増。相変わらずIN-OUT市場は活況だが、IN-INも昨対比20%と大幅に増加している。IN-INの増加の3大要因としては、
 ①市場構造の長期的変化(人口減少など)に伴う業界再編(買手・売手双方の視点)
 ②景気や企業業績の強気見通しに基づく成長戦略のための買いニーズ(買手の視点)
 ③後継者難による事業承継M&Aニーズ(売手の視点)
があげられるが、ここでは、3大要因の次の視点として、「ベンチャー関連の案件の増加」について、データをもとに論じてみたい。実際、ベンチャー関連の案件数は2013年から急増している。レコフM&Aデータベースの中で、案件を抽出すると以下のような推移を示している。

【グラフ①】ベンチャー関連M&A案件数の推移


 M&A件数の増加要因については、売手要因より、買手要因によることのほうが強い説明力を持つ(文末に補足説明のグラフを掲載)。売り買い需給の面からも、買手が増加する場合は価格が上昇し、売手が売却を決断する環境が整うことになる。そこで、ベンチャー関連M&A案件の買手に関する変化に注目してみたい。



 

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