PwCアドバイザリー株式会社 マネージャー松井繁忠 2009年7月に公表された「企業結合会計の見直しに関する論点の整理」のうち取得原価の算定及びのれんの償却については前々号にて取り上げているが、本稿では、やはり重要論点となる「少数株主持分」の取扱いについて、わが国の現行の取扱いと国際的な会計基準での取扱いを比較しながら我が国会計基準における今後の取扱いの方向性について考察していく。