[【小説】経営統合の葛藤と成功戦略]
2012年4月号 210号
(2012/03/15)
合併交渉が暗礁に乗り上げる中、山岡ファイナンスサービス社と渋沢ファイナンスコーポレーション社の両統合推進事務局長は、親会社の介入による事態打開に最後の望みをかけていた。そして両親会社の仲立ちの下で両社の合併推進コアメンバーは約1カ月ぶりに顔を合わせるに至ったが、積み重なった不信感は簡単に拭い去れるものではなく、会議室は険悪の雰囲気に包まれた。
しかし、山岡FS社社長である野澤博人が対立の原因となった非礼を率直に詫び、そしてそれに呼応した渋沢FC社社長の飯塚良も自らの監督責任の不足を詫びることで、両社の対立は一気に和解へと歩を進めようとしていた。
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