[【小説】経営統合の葛藤と成功戦略]
2013年1月号 219号
(2012/12/15)
山岡ファイナンスサービス社と渋沢ファイナンスコーポレーション社は、両社の統合推進事務局長に対し、合併日延期に向けた準備指示を出していた。システム統合が当初想定以上に期間を要することが明らかになる中で、シナジー効果創出を後ろ倒しすることなく、いかにして前向きな対外発表ができるかを両事務局長は苦悩しながら考え続けていた。
そんな中、山岡FS社事務局長の松尾明夫と渋沢FC社事務局長の横山友樹は、深夜の電話協議の中で「真に価値を生む共同持株会社の設立」という一つの解にたどり着いた。
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