博多は古代から大陸に向けて開けた日本最古の国際交易地だ。博多を中心とする北九州は魏志倭人伝にも登場し、また漢の金印が発見されたことでも有名だ。中世には博多大唐街が建設され200年間にわたって繁栄していた。大唐街は日宋貿易を行う宋人たちの居留地だったが、13世紀後半の蒙古襲来によって焼失した。その歴史は唐人町という地名で博多に今でも残っており、中国総領事館が唐人町に置かれていることも象徴的だ。