[M&Aスクランブル]
(2019/03/13)
マールオンラインにも多くの関連記事が掲載されているように事業承継M&A(文末※1参照)の件数が急増している。図表1は年ベースの事業承継M&A件数の推移の中で、製造業を対象とした件数と非製造業・商業・金融(以下「非製造業等」)を対象とした件数をみたものである。
事業承継M&Aでは非製造業等に含まれるソフト・情報、及び、サービスの企業を対象とした件数が多く、筆者は図表1を作成するにあたって製造業を対象とする件数の割合は2割程度にとどまるとのイメージをもっていた。しかし、実際には製造業対象の件数の占める割合は毎年約3割に上っていた。そして2018年の件数は169件であり、2017年(95件)に比べて約1.8倍増加している。
次に製造業対象の事業承継M&Aにおける業種をさらに細分化し、2013年と2018年で件数を比較してみた(図表2参照)。結果をみると、非鉄金属などの基礎素材型や、輸送用機器、電機、機械といった加工組立型、また、食品、繊維などの生活関連型まで、概ねすべての範囲に渡って増加。特に2013年、件数が僅かであった窯業・鉄鋼・非鉄・金属製品や輸送用機器は大幅に増加していた(文末※2参照)。
(出所)レコフM&Aデータベース
マールオンライン会員の方はログインして下さい。ご登録がまだの方は会員登録して下さい。
[M&Aデータファイル]