[業界動向「M&Aでみる日本の産業新地図」]
2006年11月号 145号
(2006/10/15)
これまで再編を繰り返してきた製紙業界において、わが国では前例のない同じ業界大手間の敵対的TOBが浮上し、失敗に終わった。王子製紙による北越製紙との経営統合戦略である。日本の人口が減少に転じ経営環境も厳しさを増すなかで、いかにして競争に打ち勝ち、生き残っていくかというテーマに対して、常にその方策をステークホルダーに示していかなくてはならない時代が到来したことにほかならない。再編を続ける製紙業界でも、さらに供給過剰に対処しながら競争力を高めていくことが必要で、そのためには設備投資を行う一方で、M&Aによる規模の追求や魅力的な経営資源を取り込んでいくといったバランスのとれた経営戦略が求められている。
レコフ 小川 久徳
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