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2009年4月号 174号

(2009/03/15)

株式交換を活用した買収動向(2)

  • A,B,EXコース

9年間で337件。
新興市場企業から大企業へ広がり

株式交換を活用した買収件数は、1999年10月の株式交換・移転制度スタート以来、丸9年間が経過し、合計337件となった。当事者1(買い手)は、上場企業が90.5%を占める。導入当初、新興市場上場企業が積極的に活用し、その後、東証1部上場などの大企業へ広がっていった。2004年は、買収総件数に占める割合が8.3%、1割近くまで上昇したが、企業業績の回復とともに現金買収が増えていったため、その比率は年々低下し、08年は2.3%まで落ち込んだ。しかし、同年秋以降に加速した世界的な信用収縮で資金調達が困難となるなか、09年は3.1%と一転して上昇傾向にある。景気低迷で業界再編圧力はますます高まっており、今後、同制度の活用が活発化しそうだ。
 

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