1. 5月の動向――110件 5月の日本のスタートアップの資金調達・M&A(IN-IN、OUT-IN)件数は110件であった(図表1)。4月の143件から33件、23.1%減少した。5月の件数全体(353件)の31.2%を占める。110件中、新株や自己株を割り当てて資金調達する「第三者割当(新株・自己株)」が66件で60.0%を占めた。金額合計は773億円。うち「既存株式譲渡」は293億円で37.9%を占めた。ディー・エヌ・エー(DeNA)による医療ICTのアルム(東京)の買収(292億5400万円)が金額を押し上げた。「第三者割当(新株・自己株)」は298億円で、38.6%だった。 ■ 第三者割当(新株・自己株)