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(2025/07/17)

1兆円以上が7社に増加、上場企業の自己株式保有

前田 昌孝(マーケットエッセンシャル主筆、元日本経済新聞編集委員)
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上場企業の株価意識がM&Aの活発化を背景に高まっており、自社株買いが増加していることから、企業が保有する自己株式(金庫株)も右肩上がりで増えている。東証プライム上場企業1622社の発行済株式数に対する自己株式の割合の単純平均値は2024年度末に4.38%と、1年前の4.22%から0.16ポイント上昇した。自己株式を1兆円以上保有する企業も2023年度末の4社から7社に増えた。
 上場企業は四半期ごとの決算短信で期末発行済株式数(自己株式を含む)と期末自己株式数、期中平均株式数を公表している。各社の本決算の発表が終わり、2024年度末のデータが出そろったため、プライム上場企業について最新の状況を含む過去10年間の推移を分析してみた。

(図表1)


■ 筆者履歴

前田 昌孝

前田 昌孝(まえだ・まさたか)
1957年生まれ。79年東京大学教養学部教養学科卒、日本経済新聞社入社。産業部、神戸支社を経て84年に証券部に配属。97年から証券市場を担当する編集委員。この間、米国ワシントン支局記者(91~94年)、日本経済研究センター主任研究員(2010~13年)なども務めた。日経編集委員時代には日経電子版のコラム「マーケット反射鏡」を毎週執筆したほか、日経ヴェリタスにも定期コラムを掲載。22年1月退職後、合同会社マーケットエッセンシャルを設立し、週刊のニュースレター「今週のマーケットエッセンシャル」や月刊の電子書籍「月刊マーケットエッセンシャル」を発行している。ほかに、『企業会計』(中央経済社)や『月刊資本市場』(資本市場研究会)に定期寄稿。

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