[Webマール]

(2024/08/05)

リテール事業の強みを活かした 業種特化型の事業承継ファンドを設立

丸岩 昌正(J.フロント リテイリング 経営戦略統括部 事業企画部 事業創造担当 部長)
大木 泰生(同 事業創造担当 専任部長)
大和 隼治(同 事業創造担当)
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左から、大木泰生氏、丸岩昌正氏、大和隼治氏

左から、大木泰生氏、丸岩昌正氏、大和隼治氏

大丸、松坂屋、パルコなどを運営するJ.フロント リテイリング(以下、JFR)は、2024年3月、日本政策投資銀行、イグニション・ポイント ベンチャーパートナーズとともに、事業承継ファンド「Pride Fund」(プライド・ファンド)を設立し、本格的なファンド活動を開始した。
近年、中小企業における事業承継ニーズの高まりを反映して、地域金融機関による事業承継ファンドの設立が相次いでいる中、百貨店業界大手のJFRが事業承継ファンドを設立した狙いはどこにあるのか。JFRにて運用を担当する丸岩昌正氏、大木泰生氏、大和隼治氏に聞いた。
Pride Fundの概要
名称Pride Fund(プライド・ファンド)
(登記上の名称:Pride1号投資事業有限責任組合)
運営規模総額30億円程度
無限責任組合員
(GP)
イグニション・ポイント ベンチャーパートナーズ
J&Dリージョナル・デベロップメント

※ J.フロント リテイリングと日本政策投資銀行の合弁会社(出資比率:両社50%)

有限責任組合員
(LP)
J.フロント リテイリング
日本政策投資銀行
ファンド組成日2024年3月1日
運用期間10年間
投資対象日本全国にある後継に課題・悩みを持つ地域中小企業
食や工芸をはじめ、地域の特色を活かし、地域に根差した事業を行う企業
注力領域「食文化」を中心とした地域コンテンツ
地域経済への貢献と新規コンテンツの発掘

―― Pride Fund設立の目的を教えてください。



■丸岩 昌正(まるいわ・よしまさ)
三菱UFJ銀行にて、法人営業、産業調査を経験した後、約20年にわたり、M&A関連業務に従事(LBOを含む買収ファイナンス、銀行自身のM&A、銀行が出資するPEファンドへの出向)。2021年J.フロントリテイリングに入社し、M&A、CVC運営、新規事業開発に携わり、JFRグループの事業ポートフォリオ変⾰に向けた取り組みを推進する。2024年より現職。

■大木 泰生(おおき・やすお)
事業法人、新銀行東京(現・きらぼし銀行)で営業を経験した後、りそな銀行グループおよびあおぞら銀行グルーブにおいて、M&A業務とバイアウトファンド業務に通算15年間従事。2024年にJ.フロントリテイリングに入社し、現職にてM&A業務、Pride Fund運営業務に携わる。

■大和 隼治(やまと・じゅんじ)
2009年J.フロントリテイリング入社。大丸東京店配属、JFR経営企画部、人財開発部を経て、幼児教育事業の経営に参画。2022年より現職にて、スタートアップ投資および事業共創に従事。Pride Fund(事業承継)・JFR MIRAI CREATORS fund(CVC)に携わる。

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