[対談・座談会]

2012年8月号 214号

(2012/07/15)

[対談] プロが本音で語る企業価値評価の基本

岡 俊子(アビームM&Aコンサルティング 代表取締役社長)/仁科 秀隆(中村・角田・松本法律事務所 弁護士)
  • A,B,EXコース

1.デューデリジェンスと企業価値評価

財務DD/ビジネスDDと企業価値評価(バリュエーション)の関係

仁科「M&Aプロセスにおいて、弁護士は法務のデューデリジェンス(Due Diligence:以下、「DD」という。)を担当しますが、財務DDやビジネスDDといった他の観点からのDDのチームと一緒になることがよくあります。まず、財務DDと企業価値評価の関係から教えてください」
岡「ご承知のとおり、DDは当該ディールを前に進める上で必要なプロセスです。対象会社の実態をより詳しく見たり、今までにもらった資料・情報を確認したりして精査を行います。DDにはいろいろな分野がありますが、一般的なのが弁護士による法務DD、会計士の財務DD、私たちがよく担当するビジネスDDでしょうか。もし不動産が重要なら不動産DD、ITならITDDというように、買い手が重要なポイントだと考えるところをプラスしていきます。ご質問の背景は多分、財務DDの実務を担当している人が同時に企業価値評価もやっているようなケースが意外とあるので、いったいDDと企業価値評価の関係はどうなっているのかと……」

この記事は、Aコース会員、Bコース会員、EXコース会員限定です

マールオンライン会員の方はログインして下さい。ご登録がまだの方は会員登録して下さい。

バックナンバー

おすすめ記事