[マールインタビュー]

2006年8月号 142号

(2006/07/15)

No.82 日本における買収ファンドのパイオニア

アドバンテッジパートナーズ(AP)LLP 共同代表パートナー  笹沼 泰助
  • A,B,EXコース

LBOの大型化

――日本も本格的なLBOの時代に入ったのでしょうか。
 「私は、金融投資目的で会社を買収する際に、買収資金をエクイティとデットを組み合わせて、レバレッジ(テコの原理)を効かすのがレバレッジドバイアウト(LBO)だと定義しています。それから言うと、これまで我々が扱った二〇案件のうち、一五、六案件はLBOです。最近になって、何かLBOの新しい手法が出てきたというのではありませんが、これに適した案件が増えています。当初は、倒産直前の困窮企業が多かったのですが、最近はキャッシュフローがある健常企業が市場に出てきています。案件が多様化し、大型化してきたといえます」

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