[Webインタビュー]

(2016/01/13)

【第65回】日本PE協会「第1回産業構造改革賞」を受賞した武州製薬への投資と企業価値向上の施策

 佐々木 康二(東京海上キャピタル 取締役社長/マネージングパートナー)
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CMO専業トップメーカー


―― 東京海上キャピタルによる武州製薬に対する投資(*)が、2015年9月に日本プライベート・エクイティ(PE)協会の第1回産業構造改革賞を受賞しました。受賞理由としては、PEファンドのイニシアティブによって、製薬会社からカーブアウトされた事業個社の成長が実現したのみならず、対象業界での事業統合も実現して、日本の製薬業界にも革新的なインパクトを与えた点。また、国内外の大手製薬会社が新薬開発に経営資源を集中する近年のトレンドを、製造及び製剤開発面から強力にサポートできる本格的なCMO(医薬品製造受託事業)プラットフォームが日本に初めて誕生し、産業構造の改革に大きなインパクトを与えることができたという点が評価されたわけですが、まず、PEファンドから見て武州製薬のどのような点に投資の魅力を感じたのか、についてお話しください。

「武州製薬は、1981年に操業を開始したサンド薬品(現在のノバルティスファーマ)の日本における医薬品製造拠点(本社工場、埼玉県川越市)を基盤に、塩野義の医薬品製造技術を融合する形で98年8月に発足したCMO会社です。私どもが買収したのは10年3月ですが、同社の10年3月期の売上高は約100億円という規模で、国内のCMO専業メーカーとしては日本唯一の存在でした。

 実は日本ではあまり知られていませんが、世界のCMOのナンバー1、2位のキャタレント、パセオンという企業を見ても・・・

 

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