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[【クロスボーダーM&A】ベトナム投資の基礎知識 [ベトナムマーケット概要](ワールディング)]

(2016/01/27)

ベトナムのホテル業界②

 谷口 正俊(株式会社ワールディング 代表取締役社長)

 観光ウェブサイトTripAdvisorが発表した「トラベラーズチョイスアワード2016」の「世界の人気ホテルトップ25」で、ハノイ市ホアンキエム区のHanoi La Siesta Hotel & Spaが「ベストホテル」部門の4位に選出され、「ベストバリューホテル」部門でのGolden Bell Homestay(クアンナム省ホイアン市)が4位、Tu Linh Legend Hotel(ハノイ市ホアンキエム区)が14位、「サービス」部門ではEssence Palace Hotel(ハノイ市ホアンキエム区)が6位となっている。

 昨今、ベトナムのホテル業界の市況は芳しくない。2014年のデータによれば、国内のホテル・飲食業界における売上高は170億ドルと2009年比で60%増となっているが、同年の訪越外国人数790万人(2009年は377万人)、新設部屋数1,399(4~5つ星)という数字から考えると著しい伸びとは言いがたい。また、国内の4~5つ星のホテル稼働率が60.7%に留まっていることもホテル業界の伸びが鈍化していることを象徴している。
しかしながら、これは必ずしも悪い流れではない。国内ホテル業界の伸びが鈍化している今こそが、これまでの「高級じみた」ホテルの乱立から「質の高い」ホテルへの転換期だと考えられる。

 今月18日、現地不動産会社であるCEO Groupが、南部フーコック島でNovotel Phu Quoc Resort Hotelをオープンした。これは、株式会社久米設計の現地法人Kume Design Asiaが設計したものである。Kume Design AsiaはHO TAY HOTEL COMPLEXやCONG QUYNH PLAZA COMPLEXのコンペで1位を獲得し、ホテルでいえば2011年にHotel Nikko Saigon、2013年にPullman Saigon Centreの設計を手がけ、最近では仏AccorHotelグループのHotel Royal Hoi An MGallery Collectionのデザインを手がけている(Novotel Phu Quoc Resort自体もAccorHotelグループが運営している)。

 また、昨年11月には株式会社スーパーホテルがCandle Hotelの経営権を買い取ってハノイにSUPER HOTEL VIETNAM HANOI CANDLEをオープンさせ(2014年にオープンしたSUPERHOTEL HANOI Old Quarterに続き2軒目)、今年1月には株式会社呉竹荘が同じくハノイにKuretake-INN HANOIをオープンした。さらに、サンフロンティア不動産株式会社は、南中部沿岸地方ダナン市ソンチャー区に同社100%出資のベトナム現地法人SUN FRONTIER VIETNAM CO., LTDを設立し、昨年12月10日よりホテル事業を開始した。

 このように日本の設計会社・ホテル会社の進出が相次いでいることからも、今のベトナム市場がチャンスと見られていることの証である。用途に合った、本当に使い勝手のいいホテルが求められるようになってきているのではないだろうか。




株式会社ワールディング

株式会社ワールディング
TEL:03-5361-6455

■筆者プロフィール
谷口正俊(たにぐち まさとし)
1973年イタリア・ローマ生まれ。
早稲田大学商学部卒業後、(株)ベネッセコーポレーション入社。
同社退社後、2000年7月「教育を通じてより良い世の中へ」と、教育関連企業(株)ウィル・シードを共同創業、代表取締役副社長就任。大手企業400社の人財育成支援及び、全国の小中学校に新しいタイプの体感型教育プログラムを提供。
同社副社長を退任後、2006年6月、(株)アクティブリッジの設立に参加。
7年に亘るベトナム事業展開の後、2013年3月、(株)ワールディングを設立。
日系企業のベトナム進出支援、ベトナム人材採用・育成事業を展開中。
日本とベトナムを往復する日々を送っている。


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