[Webインタビュー]

(2024/06/24)

【第173回】【アドバンテッジパートナーズ】地域銘菓・名産品の事業承継プラットフォーム「日本銘菓総本舗」をコロワイドに譲渡した経緯

―― 東証プライム上場企業グループの一員として更なる成長を期待

市川 雄介(パートナー)
花房 恵美子(ヴァイス プレジデント)
  • A,B,EXコース
市川雄介パートナー(左)と花房恵美子 ヴァイス プレジデント

市川雄介パートナー(左)と花房恵美子 ヴァイス プレジデント

<目次>
  • レックス・ホールディングスを譲渡した過去も
  • チェーン展開が発展途上な各地域の銘菓や名産品に着目
  • 銘菓・名産品小売業のM&Aのポイント
  • コロワイド・グループの製造・調達・物流機能を生かす

レックス・ホールディングスを譲渡した過去も

―― アドバンテッジパートナーズ(以下、「AP」)がサービスを提供するファンド(以下、「APファンド」)が、保有する日本銘菓総本舗(以下、「総本舗社」)の全株式を2024年4月1日にコロワイドに譲渡しました。本件の経緯についてお聞かせください。

市川 「2018年6月に総本舗社を設立してから約6年となりました。この間、新型コロナウィルスの流行に伴う行動制限があり業績に大きく影響しましたが、2023年5月に感染症法上の5類に移行され、経済活動も回復しています。総本舗社の業績も新型コロナウィルスの流行前をはるかに超える状況になっています。ご存じのようにPEファンドの株式保有期間は5~7年くらいですから、エグジットをそろそろ考えようかということで、1年ほど前から様々な選択肢の検討を始めていました。



■市川 雄介(いちかわ・ゆうすけ)
一橋大学法学部卒業。日本興業銀行(現 みずほ銀行)でデリバティブプロダクツ、M&Aアドバイザリー業務のマーケティング等に従事。M&Aを活用した融資先再建計画の立案にも携わる。2003年アドバンテッジパートナーズに参加。小売・外食・製造業・金融・商社・テクノロジーなど、多様な産業において15社への投資を実行した。また、投資先企業においてCEO・CMO・CFOを務めた経験があり、上場後には社外取締役を累計3社拝命する事で、経営の執行と監督の両面における知見を蓄積。法人営業出身者として、セールス&マーケティングの側面からの価値向上活動に取り組んでいる。経済ニュースメディア「NewsPicks」プロピッカー。

■花房 恵美子(はなふさ・えみこ)
慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科卒業、同大学理工学研究科総合デザイン工学専攻修了。ベイン・アンド・カンパニー・ジャパンで、食品小売、通信、製造業、製薬、プライベートエクイティ、金融、商社等の企業に対し、全社戦略、事業戦略、買収対象企業の事業精査などの業務に従事。2017年アドバンテッジパートナーズに参加。中長期戦略策定の他、追加買収検討及びPMI、IPO準備支援、マネジメント採用を含む経営体制構築、管理体制構築支援の他、投資先における採用活動の効率化・リテンション強化等を手掛ける。

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