[Webマール]

(2025/01/09)

<2025年のM&A市場を展望する⑥> 「買収される可能性」への備えも必要

大原 崇(ベイン・アンド・カンパニー パートナー)
  • A,B,C,EXコース
大原氏
ファンドの投資や企業のアウトバウンド案件が目立つ

―― 2024年の国内M&A市場を振り返り、どのような感想をもっていますか。

「2024年の国内M&A市場は、金額ベースでは前年比4~5割のプラスになりそうです。日本のM&A市場は海外とはトレンドが異なり、構造的な追い風要因がたくさんある中で市場も過熱すると考えていましたが、その通りになりました。

 ただ市場を俯瞰してみると、事前に想定していた動きと、従来の構造要因からは明確な兆しが見えていなかった、ある意味予想外の動きがありました」

―― 想定していた動きには何が挙げられますか。

PEファンドによる投資の拡大、エンゲージメントファンドやアクティビストファンドの活発化、同意なき買収によるM&Aの増加です。



■大原 崇(おおはら・たかし)
15年以上にわたり、電機・電子機器メーカー、半導体、自動車、運輸等の幅広い業界の国内外のクライアントに対するコンサルティングに従事。全社ポートフォリオ戦略、成長戦略、コスト構造改革、戦略立案から買収後の統合支援までの国内外のM&A支援等、多岐にわたるテーマのプロジェクトを手がける。ベイン東京オフィスにおけるM&Aプラクティスリーダー。 東京大学法学部卒業。パソナ、外資系コンサルティングファームを経てベインに入社。

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