[クリーンテックと欧米エネルギー企業の最新M&A動向]

(2022/06/20)

【第5回】「化石燃料会社」からの脱皮を図る英Shell(後編)

出馬 弘昭(IZM代表)
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 Shellのクリーンテック分野での取り組みは、①Shell本体での企業買収とスタートアップ出資、②CVC部門Shell Venturesでのスタートアップ出資、③Shell GameChanger Acceleratorでのアーリーステージのスタートアップ育成――に分けることができる。前編ではShell本体での企業買収とスタートアップ出資、およびCVCによるスタートアップへの直接投資の事例を紹介した。今回は、VC投資(スタートアップへの間接投資)、およびアーリーステージのスタートアップ育成に関する取り組みを説明する。

VC投資とスタートアップへの間接投資

 Shell Venturesは13社のVCに投資し、VCを通じてスタートアップに間接投資をしている。主な投資先のVCを紹介する。

■ Autotech Ventures



■筆者履歴
IZM代表 出馬 弘昭出馬弘昭(いずま ひろあき)
IZM代表。1983年京都大学工学部物理工学科卒業。大阪ガスに入社し、同社R&DおよびIT部門でデータ分析、行動観察、オープンイノベーション事業などを立上げ。2016年より米シリコンバレーに駐在し、欧米のクリーンテックとのビジネス開発を開拓。2018年に東京ガスに入社し、シリコンバレーのCVC立上げに参画。2021年に帰国し、東北電力に入社し、事業創出部門のアドバイザーに従事。製造業やコンサルティング大手などの外部顧問、海外スタートアップの日本展開支援なども務める。南カリフォルニア大学ロボット研究所客員研究員、京都大学非常勤講師、大阪市立大学非常勤講師、日本オペレーションズリサーチ学会副会長などを歴任。「エネルギーテック勉強会」主催のセミナーを随時開催している。https://energytech-study-group-innovator-program2.peatix.com/view

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