[M&Aの現場から]
2015年10月号 252号
(2015/09/15)
インキュベイトファンドは、創業期のベンチャー企業への投資に特化したベンチャーキャピタル(VC)で、赤浦徹氏、本間真彦氏、和田圭祐氏、村田祐介氏が代表パートナーとなって2010年に設立された。村田氏が、同社設立の経緯をこう語る。
「もともとは、4人とも大手ベンチャーキャピタル出身で、赤浦、本間がジャフコ、和田がフューチャー・ベンチャーキャピタルを経て、その後サイバーエージェントベンチャーズの立ち上げに参画しています。私もエヌ・アイ・エフベンチャーズ(NIF、現大和企業投資)でキャピタリストをしていました。その後、私以外の3人がそれぞれ独立、年長者である赤浦が99年にインキュベイトキャピタルパートナーズを立ち上げ、本間が07年にコアピープルパートナーズ、同じ年に和田もセレネベンチャーパートナーズというVCを立ち上げました。
赤浦はファンドの運営だけでなく、ベンチャーキャピタリストの育成にも力を入れるということで、本間と和田が設立したVCを支援する体制を作りました。いってみれば、本間と和田のベンチャーファンドは、赤浦のインキュベイトキャピタルパートナーズの子ファンドという形で、それぞれがシード段階のベンチャー企業に投資を行う形を取っていたわけです。
マールオンライン会員の方はログインして下さい。ご登録がまだの方は会員登録して下さい。
[押さえておきたい新時代のM&A~海外M&Aのカギを握るリスク管理]
[Webマール]