[寄稿]
2015年4月号 246号
(2015/03/15)
1.はじめに
現在、米国のM&A市場が活発化してきている。2014年に発表されたM&A案件の取引額は2013年を大きく上回り、1999年のドットコムバブルの最高額にほぼ達している(図1)。
ベンチャー・キャピタル投資も増えてきた。PricewaterhouseCoopersとNational Venture Capital AssociationのMoneyTree Reportによれば、2014年の米国企業へのベンチャー・キャピタル投資は実に4342件、488億ドル(約5兆8000億円)もの資金が投資されている。そしてこのうちの775件がCVC投資によるものであり、その投資総額は54億ドル(約6400億円)、すなわち案件数のうちの17.8%、取引金額のうちの11%がCVC投資によるものとなっている。図2は1995年以降のCVCの投資額及び投資案件数を表にしたものである。
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[M&A戦略と会計・税務・財務]