M&A専門誌マール 2025年4月号 366号(2025/03/17発売)
特集: 星光PMCがカーライルと組んで描く成長戦略
2023年10月、カーライルが設立したインビジブルホールディングスが、TOBによって星光PMCの株式約45%を取得。その後、星光PMCが親会社DIC所有の残る約55%について自己株式取得を実施し、星光PMC は2023年12月東京証券取引所プライム市場の上場を廃止した。2023年12月期の売上高は326億円だった。
1968年、製紙用薬品の販売から始まった星光PMCグループは、国内製紙用薬品のリーディングカンパニーの地位を保ちつつ、事業分野を製紙用薬品事業のほか樹脂事業、化成品事業、粘着剤事業へと広げてきた。一方、主力の製紙用薬品や印刷インキ用樹脂の国内市場が成熟化する中で、海外での事業展開や新領域の開拓などに成長機会を探っていた。こうした状況を踏まえ、星光PMCとDICは、2022年後半からDIC所有株式の第三者への譲渡の具体的検討に入り、様々な選択肢の中からカーライル傘下で成長を目指す決断を行った。2024年1月以降、様々な改革・変革を進めてきており、2025年4月1日付で「CHEMIPAZ(ケミパズ)」に社名を変更、新たなスタートを切る。
カーライルによる投資の経緯と、これまでに進められてきた様々な経営改革、再上場に向けた中期経営計画について、星光PMCの菅正道(かん・せいどう)社長とカーライルの寺阪令司マネージング ディレクターに聞いた。
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