M&A専門誌マール 2021年4月号 318号(2021/03/15発売)

特集: 我が国における支配権争奪戦の現状とあるべき姿

2019年6月に「公正なM&Aの在り方に関する指針(以下「M&A指針」)が公表されてから1年半が経過しました。この間、MBOや支配株主による従属会社の買収の件数は着実に増加し、M&A指針の公正性に関する考え方は実務面で大きな影響を与えています。また、ユニゾホールディングス(HD)を巡る買収合戦は、複数の買収提案者による支配権争奪戦が行われる中、対象会社の取締役がどのように行動するべきかという問題を提起することとなりました。さらに、島忠を巡って、追っかけ買収提案が友好裏に成約する初の事例もでてきています。
本特集座談会では、この分野で第一人者の方々にお集まりいただき、ユニゾHD、島忠の案件に、ニューフレアテクノロジーを巡る買収合戦を加え、我が国における最近の支配権争奪戦の事例を振り返りつつ、対象会社の取締役会および特別委員会がどのように行動するべきかなど、あるべき行為規範の視点を踏まえ、我が国のM&A市場における最先端の課題を議論していただきました。(本座談会はオンラインで実施しました。)

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